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易者 エキシャ

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デジタル大辞泉の解説

えき‐しゃ【易者】

易などによる占いを業とする者。売卜者(ばいぼくしゃ)。八卦見(はっけみ)。

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世界大百科事典 第2版の解説

えきしゃ【易者】

筮竹(ぜいちく)と算木でそこにあらわれた卦(け)を見る易占をし,顧客から報酬を得ることを専業とするもので,売卜者,八卦見,八卦読などともいった。易は中国古代の占術で日本にも早く伝えられ,古代の平城京にすでに相八卦読のいたようすが《日本霊異記》にみられる。中世後期には算置(さんおき)といい,〈うらや算,占(うら)の御用〉などと呼びながら町を流し歩く者もあった。近世前期には算置の後身の占師(うらないし)があり,後期には天眼鏡人相をみる人相見とならんで算木で卜筮する八卦見がいた。

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大辞林 第三版の解説

えきしゃ【易者】

易占などの占いを職とする人。八卦見はつけみ。占い師。
[句項目]

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

易者
えきしゃ

算木、卜筮(ぼくぜい)などを使う占いを専門の業とする者。易は算木や卜筮を用い、陰陽の二元によって自然現象、家族関係、方位などを案ずるもので、古代中国の『易経』に発し、周代に大成されたので一般に周易といわれている。
 日本には6世紀ころに伝わり、『日本書紀』の欽明(きんめい)天皇紀に易博士の称がみえ、大宝律令(たいほうりつりょう)によって陰陽寮(おんみょうりょう)に天文、暦数、卜筮、地相などに関与する陰陽師を置き、遷都、造営などに際して方位や土地などを定めたりした。平安中期から昌平(しょうへい)に慣れた貴族の無気力を反映して呪術(じゅじゅつ)的要素が強くなり、儀式や生活様式にも影響を与えた。室町末期には民間にも広く行われるようになって、卜占師や加持祈祷師(かじきとうし)などにより迷信や俗信を生むに至った。江戸時代には儒学の興隆に伴って周易の研究が盛んになり、易筮も流行して神職、僧侶(そうりょ)、山伏、浪人などでこれを業とする易者が現れ、都会では家を構えて自宅で易筮に携わる者や、街頭に出て行う大道易者が至る所にみられた。これらの易者は筮竹と算木によって得た卦(け)に従って判断するが、卦には基本になるものが8種あるので易筮を八卦(はっけ)ともいい、また算木で示すところから、易者を八卦見とか算置(さんおき)などともよび、観相などを同時に行う者も多く、天眼鏡を用いて人相や手相を観察し、運命、禍福などを判断した。明治時代になって、呪術的要素の強い加持祈祷のたぐいは大衆を惑わすものとして禁止されたが、易筮による判断は引き続き行われ、社会状勢に不安要素の多いときにはとくに流行をみる。創業や挙式の日取りほか運勢や方位あるいは家相、墓相などの易占は現在も多くみられるが、自身の運命を判断しえないことを評して「易者身の上知らず」とか、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」などといわれる俗諺(ぞくげん)は、易占に対する信頼性を端的に物語っている。[佐藤農人]

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