田代(秋田県)(読み)たしろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「田代(秋田県)」の意味・わかりやすい解説

田代(秋田県)
たしろ

秋田県北部、北秋田郡にあった旧町名田代町(まち))。現在は大館(おおだて)市の北西部を占める地域。青森県に接する。旧田代町は、1956年(昭和31)早口(はやぐち)町と山瀬村が合併して成立。町名は北部にある田代岳(1178メートル)による。2005年(平成17)比内町(ひないまち)とともに大館市に編入。田代岳の沢水を集めて、東部岩瀬川、西部を早口川が南流し、南部で米代(よねしろ)川に注ぐ。流域耕地が開けるが、地域の大部分国有林を主とする山林原野である。米代川に沿ってJR奥羽本線と国道7号(羽州街道)が走り、以前は早口駅に接して大貯木場があった。田代岳周辺は県立自然公園で、湿原と高山植物で知られる。早口川上流に洪水調節、発電用の県営早口ダムがある。

[宮崎禮次郎]

『『田代町史』2巻(2002・田代町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android