田子内鉱山(読み)たごないこうざん

日本歴史地名大系 「田子内鉱山」の解説

田子内鉱山
たごないこうざん

[現在地名]東成瀬村田子内 肴沢

成瀬なるせ川の中流左岸、肴沢さかなざわの南の標高三〇〇―四〇〇メートルの丘陵地帯にある。鉱床は一―三キロに及び、元山もとやま前山まえやまを中心に金銀などを産した。

梅津政景日記」慶長一九年(一六一四)正月一〇日条に「増田銀山」とみえ、運上銀は元和四年(一六一八)二〇〇匁(同書同五年正月三日条)、寛永三年(一六二六)三二〇匁(同書同四年正月二日条)であった。元和―寛永の頃に繁栄したが、元禄一六年(一七〇三)藩でも普請山の一つに指定し増産に努めている(「普請山之覚」先御代々御財用向御指繰次第覚)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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