東成瀬村(読み)ひがしなるせむら

日本歴史地名大系 「東成瀬村」の解説

東成瀬村
ひがしなるせむら

面積:二〇四・九三平方キロ

県最南東部に位置し、栗駒くりこま(須川岳)より流れる成瀬なるせ川の流路に沿い集落が点在する。北に広がり南に狭い山間地で、東は岩手和賀わが湯田ゆだ町・胆沢いさわ郡胆沢町・一関いちのせき市と蟻巣ありのす山・かしわ峠・栗駒山の峰を境に、西は皆瀬みなせ村・平鹿ひらか郡増田町と大川目おおかわめ山・高遠森たかとおもりの峰を境に、北は平鹿山内さんない村と蟻巣山・大日向おおひなた山の峰を境に隣接する。

成瀬川は上流であか川と木賊とくさ沢を合わせ、南北に走る奥羽山脈の断層谷を北流、岩井川いわいかわの辺りり流れを西に変え、増田町中部で皆瀬川に合流、皆瀬川となり雄物川に注ぐ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東成瀬村」の意味・わかりやすい解説

東成瀬〔村〕
ひがしなるせ

秋田県南東部,雄物川支流の成瀬川沿いにある村。東は岩手県に,南は宮城県に接する。成瀬川の河谷に発達した段丘上にわずかな耕地があるほかは,ほとんどが林野で,森林資源が豊富。主産業は林業で,タバコ栽培畜産も行われる。村域の南東端から岩手,宮城の3県にまたがる栗駒山 (1626m) があり,その北西山麓に広がる高原一帯は栗駒国定公園に属している。成瀬川に沿って国道 342号線が北上岩井川で岩手県大船渡市に通じる国道 397号線が分岐する。面積 203.69km2。人口 2704(2020)。

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事典 日本の地域遺産 「東成瀬村」の解説

東成瀬村

(秋田県雄勝郡東成瀬村)
日本で最も美しい村指定の地域遺産。
東成瀬村は秋田県南東部に位置し、総面積は約203.57k【m2】。奥羽山脈に囲まれ、村中心部でも積雪量が1.5mに達する。豊かな森林と水環境に恵まれ、1999(平成11)年には「美しい星空日本一」に認定されている

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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