田尾原供養塔群(読み)たおばるくようとうぐん

日本歴史地名大系 「田尾原供養塔群」の解説

田尾原供養塔群
たおばるくようとうぐん

[現在地名]栗野町田尾原

川内せんだい川の右岸、田尾原の通称鶴田つるた山の丘陵中腹にある。古来一帯を塔之とうの原と称したという。もともとは麓に住む鶴田氏の墓地(居宅裏)の周辺に散乱していたが、昭和一五年(一九四〇)に地元青年団が現在地(中腹)に整備・復原した。同四二年に西方稲葉崎いなばざき稲葉崎供養塔群とともに県の史跡に指定された。現在は中世の板碑八基(うち二連碑一基)、五輪塔七基のほか延宝五年(一六七七)の年刻銘を有する墓塔二基があるが、鶴田山一帯にはまだ多数の卒塔婆が散乱している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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