日本歴史地名大系 「稲葉崎供養塔群」の解説 稲葉崎供養塔群いなばざきくようとうぐん 鹿児島県:姶良郡栗野町稲葉崎村稲葉崎供養塔群[現在地名]栗野町稲葉崎稲葉崎集落の南東部、天神(てんじん)川右岸の丘陵中腹、字鬼辻(おんつじ)の地にあり、東方の田尾原(たおばる)地内には田尾原供養塔群がある。一帯は黄金塔(おごんつ)の通称でよばれ、土師器の破片を表面採集することができた。昭和三年(一九二八)地元青年団によって整備・修補が加えられ、同四二年田尾原供養塔群とともに県の史跡に指定された。史跡指定当時には板碑一三基・五輪塔七基であったが、昭和四六年に整備復原作業が行われ、新たに板碑一九基・五輪塔一〇八基が仮復原された。ほかに板碑残欠約三〇基、五輪塔の残欠部輪三四二個が確認され、全体数は板碑六一基・五輪塔二六五基ほどと推定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報