田島瑞泰(読み)タジマ ズイタイ

20世紀日本人名事典 「田島瑞泰」の解説

田島 瑞泰
タジマ ズイタイ

昭和期の僧侶,平和運動家 日本山妙法寺。



生年
明治42(1909)年2月25日

没年
昭和47(1972)年4月5日

出生地
熊本県一の宮町

学歴〔年〕
熊本工業専門学校卒

経歴
熊本工専を出て渡満、満鉄に入社。その後海軍に入り、第2次大戦で負傷。敗戦時海軍技術大尉。戦後、藤井日達を通じて出家、日本山妙本寺の僧となった。同寺の西本敦らと平和運動に加わり沖縄、新島砂川、百里などの基地闘争や原水禁運動に参加、昭和38年社会党、総評系の原水爆禁止日本国民会議により統一へ努力。44年には沖縄返還要求国民大行進の団長として鹿児島・東京間を歩き、またベトナム反戦のため23日間断食した。戦前侵略に加担した行為に対する反省と、満州生死不明になった妻子供養が出家の動機といわれている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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