20世紀日本人名事典 「田村邦夫」の解説
田村 邦夫
タムラ クニオ
- 生年
- 大正2(1913)年5月11日
- 没年
- 昭和51(1976)年3月29日
- 出生地
- 山形県米沢市
- 学歴〔年〕
- 東京高等精密工学校機械科〔昭和12年〕卒
- 経歴
- 中島飛行機に入社したが、昭和19年父が創業した田村電機製作所を継ぎ、21年株式会社に改組、社長となった。28年公衆電話の収銭函、29年電話機に収銭函を内臓した料金後納金式公衆電話機を開発、電電公社に納入した。これが好評を呼び以後、独占的に基盤をつくった。町工場から「赤電話の王様」といわれるまでに成長させ、37年9月同社は東証2部に上場、46年には100億円を超える売り上げで東証1部指定がえになった。その後は海外市場を開拓、計数器、度数計にも手を広げた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報