田草城跡
たくさじようあと
静間村の西南、田草川の水源地である、擂鉢状の地に田草集落がある。その西北峰の頂七四〇メートルに郭五、空堀七があり、中腹に帯郭が三段にめぐっている。北は清川、西は断層により南北に走る宝蔵の谷でともに深いV字谷である。清川対岸にある屋敷集落、その背後の牛ヶ首城と相対する。南西に南善寺・柳久保の集落があり、中間に字沓掛があって古代からの交通の要地と推定される。南麓を柏原から堀越経由の飯山道が通り、北麓を沼・分道・堂平・屋敷・飯山間の道が通ずる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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