由佐村(読み)ゆさむら

日本歴史地名大系 「由佐村」の解説

由佐村
ゆさむら

[現在地名]香南町由佐

吉光よしみつ村の南、香東こうとう川左岸に位置する。油佐とも記す。冠尾かむりお八幡宮(現冠纓神社)が鎮座し、同宮の文明七年(一四七五)一一月一五日の放生会頭番帳(由佐家文書)地名を冠した秋成などがみえる。また由佐氏の居城があった。由佐氏は天正一五年(一五八七)生駒近規から、文禄五年(一五九六)には同一正から由佐村で五〇〇石を宛行われており(天正一五年三月三日「生駒近規宛行状」・文禄五年八月四日「生駒一正宛行状」同文書)、文禄五年八月一五日には一正から「由佐の荒開」一〇〇石の知行を認められている(「生駒一正宛行状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android