由利八郎(読み)ゆり はちろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「由利八郎」の解説

由利八郎 ゆり-はちろう

?-1190 平安後期-鎌倉時代武士
出羽(でわ)由利郡(秋田県)の豪族由利氏の一族文治(ぶんじ)5年(1189)藤原泰衡(やすひら)の郎従として源頼朝軍とたたかい,捕虜となる。このとき梶原景時(かじわら-かげとき)の無礼な尋問に毅然として対応したという。ゆるされて本領を安堵されたが,文治6年1月6日大河兼任の乱に際して討ち死に。名は維平。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の由利八郎の言及

【本荘[市]】より

…780年(宝亀11)設置とされる由利柵はその位置について諸説があるが,本荘市域内とみられる。鎌倉期,奥州清原氏の勢力下に入っていた豪族由利八郎がこの地の地頭職を得た。室町期には加賀美遠光の庶流が土着し,これを中心に由利十二頭と称する小土豪がこの地方一帯に分立し,対立抗争をくりひろげた。…

※「由利八郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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