由宇庄(読み)ゆうのしよう

日本歴史地名大系 「由宇庄」の解説

由宇庄
ゆうのしよう

和名抄」に記される由宇郷の地とされ、文治二年(一一八六)周防国が東大寺知行国となり、東大寺大勧進が管理するところとなった時、すでに荘園として国衙の管理を離れていたので立荘の時期は不明であるが、平安末期には荘園化していたともいわれる。しかし荘園としての史料はなく、文書には郷として記録される。たとえば鎌倉前期とされる「大内介知行所領」(東大寺文書)に「一所 由宇郷」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android