申渡(読み)もうしわたす

精選版 日本国語大辞典 「申渡」の意味・読み・例文・類語

もうし‐わた・す まうし‥【申渡】

〘他サ五(四)〙
① はっきりと告げる。目上の者が目下の者に、命令決定などを伝える。言いきかせる。言いわたす。〔日葡辞書(1603‐04)〕
裁判判決、決定した処分などを宣告する。
※三余雑録‐四(古事類苑・法律五六)「評定所にて、遠島申渡候もの」
③ 次々に言い伝える。

もうし‐わたし まうし‥【申渡】

〘名〙
① 申し渡すこと。命令や決定などを当の相手に告げ知らせること。言い渡し。〔仏和法律字彙(1886)〕
江戸時代、裁判の判決、決定などの内容当事者に宣告すること。
※公裁秘録‐四(古事類苑・法律五六)「裁許申渡方之事、申渡、上州土出村戸倉村村役人揔代、訴訟方年寄、倉右衛門、〈略〉、右申渡趣、証文申付る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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