申鑒(読み)シンカン

デジタル大辞泉 「申鑒」の意味・読み・例文・類語

しんかん【申鑒】

中国思想書。4編5巻。後漢荀悦じゅんえつ撰。政体時事・俗嫌・雑言に分けて、政治のあり方や物事道理などについて述べたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「申鑒」の意味・読み・例文・類語

しんかん【申鑒】

  1. 中国の儒家書。後漢の荀悦(じゅんえつ)撰。明の黄省曽注。政体・時事・俗嫌・雑言上下の四篇五巻からなる。当時政権曹操へ移行するのを憂えて著わされたといわれ、漢の政治のあり方、讖緯(しんい)を排すべきこと、物の道理について述べ、献帝に奉ったもの。「荀子」に対して小荀子といわれる。

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世界大百科事典(旧版)内の申鑒の言及

【荀悦】より

…曹操に仕え黄門侍郎となり,のち秘書監,侍中と歴任した。当時,権力はすでに曹操に移り,天子はそれになんら対応策をもたなかったので《申鑒》を著し自己の政治論を述べた。また《漢書》を編年体にし簡略化した《漢紀》も著す。…

※「申鑒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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