雑言(読み)ゾウゴン

デジタル大辞泉 「雑言」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐ごん〔ザフ‐〕【雑言】

あれこれ悪口を言うこと。また、その悪口。ぞうげん。「雑言を浴びせる」「悪口あっこう雑言
[類語]悪口わるくち陰口誹謗謗り中傷悪口あっこう悪態罵詈罵詈雑言悪罵嘲罵痛罵怒罵面罵罵倒讒謗悪たれ口憎まれ口悪し様ぼろくそ口汚いくそみそこき下ろすけなくさそしけちを付ける難癖を付ける

ぞう‐げん〔ザフ‐〕【雑言】

[名](スル)ぞうごん(雑言)

ざつ‐ごん【雑言】

雑言体」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雑言」の意味・読み・例文・類語

ざつ‐ごん【雑言】

  1. 〘 名詞 〙ざつごんたい(雑言体)」の略。
    1. [初出の実例]「雑言、於神泉苑讌賦落花篇小野岑守」(出典凌雲集(814))
    2. [その他の文献]〔文体明弁‐雑言詩〕

ぞう‐ごんザフ‥【雑言】

  1. 〘 名詞 〙 無用のくだらないことば。種々の悪口。また、それを言うこと。ぞうげん。「罵詈雑言」
    1. [初出の実例]「諷諫之後、已及雑言」(出典:中右記‐寛治八年(1094)七月一九日)
    2. 「腹を立、かほをあかめてそうごんし」(出典:仮名草子・古活字版竹斎(1621‐23頃)上)

ぞう‐げんザフ‥【雑言】

  1. 〘 名詞 〙ぞうごん(雑言)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「雑言」の意味・わかりやすい解説

雑言 (ざつごん)
zá yán

漢詩の中で,一句字数が一定しないもの。かならず古詩であって,近体にはありえない。純然たる一句の字数の不定な,押韻した散文に近いものもあるが,五言七言とをまじえたもの,三言五言七言をまじえたもの,三言五言七言を主として,他の字数の句をまじえたものもある。李白のように奔放な詩人に比較的多いが,作例は少なく,分類する時は七言古詩の中に含められるのが普通である。
韻律
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雑言」の意味・わかりやすい解説

雑言
ざつごん
Za-yan

中国,古典詩の一形態。字数のふぞろいな句で構成される詩。最も短いものは1言,長いものは 10言以上に及ぶ句もあるが,一般には7言句,5言句,3言句を交えるものが多い。「長短句」とも呼ばれる。近体詩には雑言はなく,この形態はすべて詩体でいう古詩にあたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「雑言」の読み・字形・画数・意味

【雑言】ざつげん

雑談

字通「雑」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android