男切れ(読み)オトコギレ

デジタル大辞泉 「男切れ」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐ぎれ〔をとこ‐〕【男切れ】

多く打消しの語を伴う)わずかな男のけはい。男一人。男っ気。⇔女切れ
夫妻子供ほかは―なしと聞いて」〈蘆花思出の記

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精選版 日本国語大辞典 「男切れ」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐ぎれをとこ‥【男切・男片】

  1. 〘 名詞 〙 ( 男のきれっぱし、男のはしくれ、の意から ) 男一人。下に「無い」の意の語を伴うことが多い。おとこっきれ。⇔女切れ
    1. [初出の実例]「門へはしり出て、男ぎれに行合、〈略〉すれまとひ、引とどむる」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六)
    2. 「主人は軍医、夫妻に子供の外は男ぎれ無しと聞ゐて」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉八)

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