男壇遺跡・宮東遺跡(読み)おだんいせき・みやひがしいせき

日本歴史地名大系 「男壇遺跡・宮東遺跡」の解説

男壇遺跡・宮東遺跡
おだんいせき・みやひがしいせき

[現在地名]会津坂下町青津 男壇、合川 宮東

阿賀川と旧みや(鶴沼川)の合流点から南へ約一・五キロの、北へ向かって弧状に形成された標高約一七五メートルの河岸段丘上に立地する。男壇遺跡は青津あおづ集落北西側、かめもり古墳西側に隣接し、その西約四〇〇メートルに宮東遺跡が位置する。平成元年(一九八九)県営圃場整備事業に伴い発掘調査が実施され、ともに古墳時代前期の周溝墓群であることが判明した。男壇遺跡からは方形一基、前方後方形三基の各周溝墓と溝跡二条が検出された。とくに方形の第一号周溝墓では周溝内から朱彩された焼成前底部穿孔の二重口縁壺、直口壺や装飾壺が出土した。宮東遺跡からは前方後方形一基、前方後円形一基、円形二基、土坑三基の遺構が検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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