町野氏(読み)まちのうじ

改訂新版 世界大百科事典 「町野氏」の意味・わかりやすい解説

町野氏 (まちのうじ)

中世武家。鎌倉幕府問注所執事三善氏子孫室町幕府にも登用され,問注所執事を世襲し,評定衆にも任ぜられた。名字地は近江国蒲生郡町野。一族の名が《太平記》や〈永享以来御番帳〉〈文安年中御番帳〉などの番帳類にみえる。鎌倉末期,康行(問注所執事康持の孫)が筑後国生葉郡に下向して以来,その系統がここに土着,戦国期に大友氏家臣としてその活動がみえる。そのため,現在,筑後地区(福岡県南部)に《問注所文書》《問注所町野氏家譜》などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 山口

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む