日本歴史地名大系 「留尊山」の解説 留尊山くろそやま 奈良県:宇陀郡曾爾村留尊山三重県一志(いちし)郡美杉(みすぎ)村との境にあり、この地方の最高峰で標高一〇三七・六メートル。「くるそん山」ともいい、山中に仏像に似た高さ約一五メートルの巨岩が屹立し、拘留孫仏(くるそんぶつ)とよばれて信仰される。その傍らに籠堂があり、堂前に「大徹和尚 寛延四未天三月廿四日」と刻む小石仏がある。毎年旧四月二四日には会式が行われ、伊勢・伊賀の人の参拝も多い。三重県側斜面は曾爾村内の屏風(びようぶ)岩にも匹敵する絶壁が続き、男性的な山容をみせる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報