異文化インターフェース管理(読み)いぶんかインターフェースかんり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

異文化インターフェース管理
いぶんかインターフェースかんり

文化上の差異を乗り越えて多国籍企業としての経営を遂行するために,異文化間を連結し,統合化する経営管理の仕組み。海外に進出した企業は,その進出先の国の社会制度や文化と適応することが迫られる。しかし,親会社の経営の仕組みと,現地での経営の仕方は,その母体となる文化の違いによって必ずしも一致しない。ここに異文化間の文化的対立が生じる。たとえば,社会階層性に対しても,文化が異なれば,そのとらえ方は異なってくる。親会社の文化的背景を理解し,さらに現地の文化的背景を理解した上で,両者の間に立って適切な連結活動を行なっていくことが,とりわけ現地派遣マネジャーには必要とされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android