社会制度(読み)しゃかいせいど(英語表記)social institution

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「社会制度」の解説

社会制度
しゃかいせいど
social institution

広義には,人間がさまざまな個人的欲求,必要を充足させるために組織する社会機構およびそこから生じる社会的規範の全体をいう。支配従属協同分業などの社会形式をはじめとして,宗教道徳,法律,言語,芸術などの文化内容や,これらに関連する人間や事物の一切をも含めて考えられる。より狭義には,確立された社会規範である規則,法律をいう。社会制度は,各集団のもつ,それぞれの関心に相応して形成される。たとえば,家族における結婚の形式や生活様式や相続の形式,あるいはまた,教会における信仰個条や礼拝形式,国家における政治形態や法律や統治形式などがその例である。こうした社会制度は,一般にはすべて慣習を基礎として形成される。

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デジタル大辞泉「社会制度」の解説

しゃかい‐せいど〔シヤクワイ‐〕【社会制度】

社会組織のうちで、特に法や慣習によって確立したもの。

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精選版 日本国語大辞典「社会制度」の解説

しゃかい‐せいど シャクヮイ‥【社会制度】

〘名〙 慣習や法によって固定化され、個々の成員の意思から独立して集団の態度や行動を規制する一連の固定的な行動様式。
※賭博本能論(1914)〈大杉栄〉「個性の発達をまったく無視し、かつあらゆる手段をもってそれを抑圧する今日の社会制度の下にあっては」

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世界大百科事典内の社会制度の言及

【制度】より

…(1)規範が社会の成員の多数によって受けいれられ,(2)規範への同調に対して褒賞が与えられ,違反に対して罰が加えられるという正負の制裁によって規範が保証され,そして(3)成員の多数がその規範を内面化して自主的に遵守するほど,規範は制度化されている。 以上の意味での制度に対して,その制度を正当化する価値体系を加え,さらにその制度の規整の下で活動する社会集団を加えた複合物の全体を〈社会制度〉という。つまり,価値体系,制度,社会集団の複合物を社会制度というのである。…

※「社会制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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