日本歴史地名大系 「畳石村」の解説 畳石村たたみいしむら 大分県:宇佐郡安心院町畳石村[現在地名]安心院町畳石水車(みずぐるま)村の南、深見(ふかみ)川上流の左岸にある。村域全体が山間部にあたり、深見川を挟んで東は内河野(うちがわの)村、南は山(やま)ノ口(くち)村。当村西部の山々が鉄平石(板状節理の発達した輝石安山岩)で成立っていることが地名の由来といわれる。同石材は宇佐地方の組合せ式石棺に多く使用されている。「宇佐郡地頭伝記」によると、中世当地には松木氏が住していた。同氏は元来玖珠(くす)郡塚脇(つかわき)村(現玖珠町)を拠点としていたが、松木宗則の代に深見氏(深見谷大村に住す)を継ぎ、天文元年(一五三二)に当地の糸永氏を攻め落して知行を宛行われたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by