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瘤取話 こぶとりばなし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

瘤取話
こぶとりばなし

善悪2人の主人公の出てくる隣りの爺型といわれる昔話の一つ。古く『今昔物語集』にもみえており,分布の広い話である。頬にのある2人の爺さんが隣合せに住んでいたが,ある日よい爺さんが山仕事に出かけ,木の洞穴に雨宿りしているうちに眠ってしまう。夜になってあたりがにぎやかになったので見ると鬼が宴を開いて踊っている。爺さんも飛出して踊る。鬼は喜んで明日もまた来いといい,その約束の印にと瘤を取っておく。この話を聞いた悪い爺さんは,自分も瘤を取ってもらおうと出かけるが,踊りが下手なため,かえって鬼を怒らせてしまい,瘤を取ってもらうどころか,前の爺さんの瘤までつけられ,両頬に瘤を下げるはめになってしまう。同じような話は,日本ばかりでなくヨーロッパにも分布しているが,ヨーロッパのものは瘤が頬ではなく,首筋についているものが多い。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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