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酒盛り さかもり

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酒盛り
さかもり

酒を中心にした共同飲食のこと。本来は一定の方式のもとに,資格のある者だけが列席して酒をくみかわす正式の食事のことであり,酒は,古くは祭りのためにかもして神に供え,神人共食するものであった。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酒盛り
さかもり

神祭りに際し、供饌(ぐせん)の酒を頂くことによって神との交感を高めようとする酒宴。酒はミキ、ミワとよばれ、収穫祭の供饌であった。古くは女性が刀自(とじ)として醸した噛(か)み酒や一夜酒、甘酒を供えて祀(まつ)っていた。一つの甕(かめ)で醸した酒を神と相嘗(あいな)めすることは、神人の一体感を強めることであり、酒とはそういう飲料だった。それに神に供するという意味合いのモルがついて、酒モリという語の成立をみたようである。したがって、酒を飲む機会は神を祀る日に限られていた。しかも、かならず集団で飲むものであったために、手酌は嫌われた。こうした共同の飲食すなわち酒盛りは社交の機会でもあったので、いろいろな作法が生み出された。いまでも宮座などの直会(なおらい)にその作法次第をみることができる。
 現在の酒宴との大きな相違は、大杯による回し飲みということだろう。大杯を上座から順々に飲み回す。三つ組の杯(さかずき)なら、それぞれが一巡すれば三献(さんこん)ということになる。それを3回繰り返せば三三九度である。また多人数の酒盛りになると、御通(おとお)しなどと称して上座から左右に分けて回す方式もあり、のちには末座から上座へ帰ってくる登り杯などもくふうされた。そして、自分の番がくるまでの間に謡とか舞をする。古式にのっとるものでは、謡や舞を何献目にするか決まっており、食べ物の配膳(はいぜん)も決められていた。献立はここからきているといわれる。ちょこ杯が広く用いられるようになった近世以降の酒盛りは大きく変化したが、献酬などにその名残(なごり)をとどめている。[佐々木勝]

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