(読み)ぎゃく

精選版 日本国語大辞典「瘧」の解説

ぎゃく【瘧】

〘名〙 寒さやふるえや高熱が一定の時間をおいて繰りかえされる病気。わらわやみ。おこり。ぎゃくびょう。ぎゃくへい。《季・夏》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
※咄本・蝶夫婦(1777)おこりの見舞「おまへ、ぎゃくをお煩(わづらい)なさるげな、お見舞に参りました」 〔後漢書‐景丹伝注〕

おこり【瘧】

〘名〙 (「起こり」の) 間欠熱の一種。悪寒、発熱が、隔日または毎日時を定めておこる病気。マラリア性の熱病。ぎゃく。えやみ。おこりやまい。おこりやみ。《季・夏》
※古今著聞集(1254)一七「世間に人のわづらひあひ候おこり心地と申し候事はおのれがいたす事に候」

わらわ‐やみ わらは‥【瘧】

〘名〙 (「童病」の意か) 間欠熱の一種。悪寒・発熱が、隔日または毎日、時を定めておこる病気。マラリアに似た熱病。おこり。えやみ。《季・夏》 〔十巻本和名抄(934頃)〕

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デジタル大辞泉「瘧」の解説

おこり【×瘧】

《隔日また周期的に起こる意》間欠的に発熱し、悪寒おかんや震えを発する病気。主にマラリアの一種、三日熱をさした。えやみ。わらわやみ。ぎゃく 夏》

わらわ‐やみ〔わらは‐〕【×瘧】

《「わらわやみ」の意か》毎日または隔日に、時を定めて発熱する病気。マラリアに似た熱病。おこり。えやみ。

ぎゃく【×瘧】

熱病の一。おこり。わらわやみ。

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世界大百科事典 第2版「瘧」の解説

おこり【瘧】

1日とか2日おきというように周期的に悪寒戦慄と発熱を繰り返すという特徴のある病状によって紀元前から中国で知られていた病気である。夏の風邪山間悪気などの外邪によって起こされるとされ,湿瘧(しつぎやく)とか痎瘧がいぎやく),瘴瘧(しようぎやく)など多くの病名が記載されている。他の病気も含まれていたであろうが,主体はマラリアと考えられる。〈おこり〉はこの病気の日本名で,江戸時代まではよく発生した記録がある。

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世界大百科事典内のの言及

【マラリア】より

…とくに南方の日本軍兵士がこれに苦しめられたことは記憶に新しい。 日本では,古くは〈瘧(おこり)〉といわれ,平安時代から諸書に記録されている。平清盛が高熱を出して死んだのは,一説にはマラリアだといわれる。…

※「瘧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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