発声機構(読み)はっせいきこう(その他表記)mechanism of phonation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「発声機構」の意味・わかりやすい解説

発声機構
はっせいきこう
mechanism of phonation

肺にためられた空気が閉じた声門を左右に押し広げて声帯を振動させ,喉頭原音または声帯音が生じる。喉頭原音は咽頭口腔鼻腔などで共鳴して修飾され,各人により音質の異なる語音が形成される。声の高低強弱は,声帯の振動部分の幅,長さ,緊張度と呼気圧の大小によって調節される。そのほか,関係各器官と筋肉の働きを統制する中枢神経系役割が重要である。また,喉頭などに分布する求心神経や,聴覚器からの情報によるフィードバック回路も大きな役割を果している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android