日本歴史地名大系 「白坂観音堂跡」の解説 白坂観音堂跡しらさかかんのんどうあと 岩手県:岩手郡西根町寺田村白坂観音堂跡[現在地名]西根町寺田 白坂ノ下寺田(てらだ)の北、七時雨(ななしぐれ)山南麓、旧鹿角(かづの)街道沿いにある。本尊は七面観音像で、別称染田(そめた)観音。奥州三十三観音第三一番札所。別当は延長八年(九三〇)の線刻五尊像鏡の銘によれば沢両(たくりよう)寺であった。沢両寺は慶長年間(一五九六―一六一五)の寺田村の大火で類焼し、その後廃寺とされたと考えられる(西根町史)。宝暦(一七五一―六四)頃の「御領分社堂」では七面観音堂とみえ、別当は南岳(なんがく)院であった。寛政三年(一七九一)大破した観音堂の建替申請のなかに、末社として薬師堂・円山堂・八幡堂があげられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by