白岩神社(読み)しらいわじんじや

日本歴史地名大系 「白岩神社」の解説

白岩神社
しらいわじんじや

[現在地名]榛原町大字赤埴

光明こうみようヶ岳(約七〇〇メートル)南西麓に鎮座。西隣に仏隆ぶつりゆう(真言宗室生寺派)がある。祭神須勢理姫すせりびめ命。旧村社。もと仏隆寺の鎮守社であったと思われる。当地豪族赤埴氏の崇敬が厚く、「大和志料」所収の赤埴家系譜および旧記によると、須勢理姫命が宇陀うだ室生岩窟に入り、五百引の石で岩戸の口を赤埴で窟をふさいだ故事により赤埴あかばねの名が起こったと伝える。さらにこの岩窟が室生龍穴むろうりゆうけつ神社(現奈良県室生村)で、延暦九年(七九〇)当地へ遷祀、赤埴明神と称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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