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室生寺 むろうじ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

室生寺
むろうじ

奈良県宇陀市にある真言宗室生寺派の本山。正式名称は室生山悉地院。女人禁制の高野山に対し女人高野と称し,女人の登山参詣を許した。天武 10 (681) 年役小角の開創と伝えられる。天長1 (824) 年空海が登山して真言宗の道場とした。

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デジタル大辞泉の解説

むろう‐じ〔むろふ‐〕【室生寺】

奈良県宇陀市にある真言宗室生寺派の大本山。山号は、宀一(べんいつ)山。もと法相宗天武天皇10年(681)天皇の勅により役小角(えんのおづの)の開創と伝える。平安時代興福寺の賢璟(けんけい)が諸堂を整備、のち、空海が堂宇を再興。女人禁制の高野山に対し、女性の参詣を許したので、女人高野とよばれる。平安初期の五重の塔・金堂・釈迦如来立像・同座像など、いずれも国宝。

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百科事典マイペディアの解説

室生寺【むろうじ】

奈良県宇陀市室生にある真言宗室生寺派の大本山。女人高野と俗称。役行者が創建,興福寺の賢憬が伽藍を興したと伝え,また空海の建立とも伝える。近くの龍穴神社ともども祈雨・止雨の霊験あらたかとされた。
→関連項目五重塔(建築)室生赤目青山国定公園

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デジタル大辞泉プラスの解説

室生寺

奈良県宇陀市にある寺院。奈良時代末期の創建とされる。真言宗室生寺派大本山、本尊は如意輪観音。国宝の金堂のほか多くの文化財を所有。

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世界大百科事典 第2版の解説

むろうじ【室生寺】

奈良県宇陀郡室生村にあり,もと真言宗豊山派に属したが,第2次大戦後独立して真言宗室生寺派の大本山となった。山号は宀一(べんいつ)(室生の略)山,俗に女人高野という。777年(宝亀8)12月山部皇太子(後の桓武天皇)の重病にあたって,興福寺の学僧賢憬(けんけい)が浄行僧5人をともない延寿法を修したのに始まるが,天武天皇の御願によって680年(天武9)役行者(えんのぎようじや)が開創し,空海が再興したという異説もある。

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大辞林 第三版の解説

むろうじ【室生寺】

奈良県宇陀うだ市室生区室生にある真言宗室生寺派の大本山。山号は宀一べんいつ(室生の略)山、正式寺名は室生山悉地院。680年役小角えんのおづのの創建と伝える。奈良時代末に興福寺の僧賢璟けんけいが堂宇を建立、室生竜穴神社の神宮寺となり、のちに空海が再興。雨乞いの霊場として栄えた。女人禁制の高野山に対し、女性の参詣を許したので女人によにん高野と称された。金堂・本堂・五重塔ほか、仏像・絵画など平安前期の遺品が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

室生寺
むろうじ

奈良県宇陀(うだ)市室生にある真言(しんごん)宗室生寺派の大本山(もと真言宗豊山(ぶざん)派)。室生山悉知(しっち)院という。山号は生山(むろうさん)。宀一山(べんいっさん)(宀一は室生の略)ともいう。本尊は如意輪観音(にょいりんかんのん)。681年(天武天皇10)に天武(てんむ)天皇の勅願で役小角(えんのおづぬ)が開創したと伝える。奈良末期から平安初期にかけて興福寺の賢憬(けんけい)が堂宇を建立したといわれ、当時、祈雨の神の室生竜穴(りゅうけつ)神の別当(べっとう)神宮寺であった。天長(てんちょう)年間(824~834)空海によって諸堂塔が再興された。江戸時代に将軍徳川綱吉(つなよし)の帰依(きえ)があり、護国院の隆光(りゅうこう)が再興した。
 創建以来、興福寺との関係は密接であったが、綱吉の母桂昌院(けいしょういん)の命令で分離し、新義真言宗豊山派となった。古来、女性の参拝が許されたので、女人高野(こうや)とよばれて親しまれてきた。[宮坂宥勝]

文化財

寺域は急竣(きゅうしゅん)な400メートルの山腹にあるので伽藍(がらん)の配置は比較的不ぞろいで、また建物も小型であるが、金堂は平安初期、五重塔は創建当初の奈良時代、本堂(灌頂(かんじょう)堂)は鎌倉時代の遺構を伝え、いずれも国宝である。
 金堂は内(ない)・外陣(げじん)に分かれ、内陣後方の羽目板には帝釈天曼荼羅(たいしゃくてんまんだら)の壁画が描かれ、木造釈迦如来(しゃかにょらい)立像、木造十一面観音立像、木造釈迦如来坐像(ざぞう)(以上国宝)、木造如意輪観音坐像、木造薬師如来立像、木造文殊菩薩(もんじゅぼさつ)立像(以上国重文)など貞観(じょうがん)様式の仏像を安置する。五重塔は檜皮葺(ひわだぶ)きの高さ16.18メートルの美しい小塔で「弘法大師一夜(こうぼうだいしいちや)造りの塔」として知られる。1998年(平成10)の台風7号で五重塔は大きく損傷したが、2000年に復興工事が完了した。本堂は鎌倉中期の入母屋(いりもや)造で、空海作と伝える如意輪観音像を安置する。
 御影(みえい)堂(奥の院)も鎌倉時代の建物で弘法大師像を安置する。奈良興福寺の伝法院を移築した弥勒(みろく)堂には本尊の弥勒菩薩像(唐式の檀像(だんぞう)、重文)と釈迦如来坐像(国宝)がある。このほか、木造十二神将立像(鎌倉時代)、同地蔵菩薩立像(平安初期)、如意山頂の2基の石塔(納経塔)、五輪塔、両部大壇具などが重文に指定され、寺宝は多い。境内には洞穴や池がいくつかあり、室生の九穴(けつ)八海という。国天然記念物の暖地性シダ群落、諸仏出現の岩と伝えられるつくね岩などもある。寺域の西の小山は如意(にょい)山といい、空海が唐から帰朝後に如意宝珠を埋めたと伝えられる。[宮坂宥勝]
『北川桃雄著『室生寺』(1963・中央公論美術出版) ▽逵日出典著『室生寺史の研究』(1979・巌南堂書店) ▽『土門拳全集5 女人高野室生寺』(1984・小学館)』

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