日本歴史地名大系 「白狐寺跡」の解説 白狐寺跡びやつこじあと 青森県:弘前市弘前城下新寺町白狐寺跡[現在地名]弘前市新寺町新寺(しんてら)町の稲荷神社の別当寺としてあった。現廃寺。正徳元年(一七一一)の寺社領分限帳(市立弘前図書館蔵)によれば、異吹山真月院と号し、天台宗、熊谷安左衛門の勧請とあり、宝永四年(一七〇七)四代藩主津軽信政が新規に建立し、御供米九石を寄付したとある。「津軽一統志」は当寺を浄土宗、本社の稲荷大明神を宝永五年の造営とする。享和三年(一八〇三)の寺社領分限帳(国立史料館蔵)に、明和二年(一七六五)本社稲荷宮の修復のことがみえ、また天明八年(一七八八)より稲荷宮において、正月・五月・九月祈祷執行のうえ守札を藩主へ差上げるよう命ぜられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by