白狼蜂起(読み)はくろうほうき

改訂新版 世界大百科事典 「白狼蜂起」の意味・わかりやすい解説

白狼蜂起 (はくろうほうき)

中国,1912-14年の反袁世凱の民衆闘争。河南省宝豊県の人,白狼(白朗とも書かれた。1873-1914)が指導した。袁世凱の独裁強化と,辛亥革命によっても変わらなかった地主・官僚の支配に反対して,華北の破産農民などを結集,〈打富済貧〉を唱えて,官庁,大地主,富豪を襲った。〈公民討賊軍〉と称して河南,陝西,甘粛,湖北安徽転戦北洋軍を苦しめたが,白狼の戦傷死により,失敗した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android