白道寺(読み)びやくどうじ

日本歴史地名大系 「白道寺」の解説

白道寺
びやくどうじ

[現在地名]丸岡町石城戸町

二岸山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。丸岡藩主有馬家の菩提寺で、江戸時代は城下南東部に広大な寺地を有した。徳川家康は切支丹大名有馬氏領内のキリスト教徒を改宗させるため、江戸の幡随意白道を島原しまばら(現長崎県島原市)に送ったが、慶長一八年(一六一三)彼はその地に有馬山観三かんざん寺を建てた。翌年有馬氏の延岡のべおか(現宮崎県延岡市)転封の際、観三寺も延岡に移転して白道寺と改め、有馬家代々の菩提寺とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android