白須の松原(読み)しらすのまつばら

日本歴史地名大系 「白須の松原」の解説

白須の松原
しらすのまつばら

白州町白須から松原まつばら鳥原とりはらにかけて広がる松林。かつては釜無川の支流にごり川および尾白おじろ川下流域にかけて広がっていたが、今は開発が進み往時面影をほとんど残さない。一帯には駒ヶ岳山系の花崗岩が砂状となって流れ出し、海岸を連想させるように堆積しており、白須の地名はこの白砂に由来するともいう。「甲斐国志」によると、この地に一株に六幹を有する六本松や「白洲ノ一ツ松」と称する名木があったことを記す。さらに同書には当地を舞台とした和歌を四首掲載する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白須の松原の言及

【白州[町]】より

…江戸時代は甲州道中(現,国道20号線)沿いの宿場町として栄えたが,中央本線(1903年開通)からそれたためさびれた。釜無川沿いの白砂の〈白須(しらす)の松原〉は宗良親王の歌(《李歌集》)で著名。山林が大部分を占め,耕地は少ない。…

※「白須の松原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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