白鳥庄(読み)しろとりのしよう

日本歴史地名大系 「白鳥庄」の解説

白鳥庄
しろとりのしよう

現長岡市西北部から三島さんとう出雲崎いずもざき町東南部にかけて、西山丘陵の谷々や山麓に展開していた庄園。安元二年(一一七六)二月日の八条院御領目録(国立公文書館蔵)に「庁分御庄」のうち「越後国白鳥」とある。八条院は鳥羽上皇の皇女子内親王。「吾妻鏡」文治二年(一一八六)三月一二日条に載せる関東知行国乃貢未済庄々注文にも「八条院御領白鳥庄」とある。嘉禄二年(一二二六)四月一九日入道権大納言(九条教家)の越後国白鳥庄相伝に関する訴えが認められている(「鎌倉将軍家(藤原頼経)御教書案」随心院文書)。一方、嘉元四年(一三〇六)六月一二日の昭慶門院御領目録(竹内文平氏旧蔵文書)でも「庁分」のなかに白鳥庄があるから、この庄は皇室領として伝来されたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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