百間谷(読み)ひゃっけんだに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「百間谷」の意味・わかりやすい解説

百間谷
ひゃっけんだに

和歌山県南部、田辺(たなべ)市熊野(ゆや)にある渓谷百間山渓谷ともよばれる。百間山(999メートル)に発する日置(ひき)川支流の熊野川が古第三紀砂岩・泥岩互層を侵食してつくった渓谷で、約5キロメートルにわたって大小の滝、滝壺(たきつぼ)、甌穴(おうけつ)を連ねる急湍(きゅうたん)が深い木立のなかを流れる。百間山渓谷として県指定名勝・天然記念物で、入口にかもしか牧場やキャンプ村もつくられ、大塔日置川県立自然公園に含まれる。

[小池洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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