皮黄腔(読み)ひこうこう(その他表記)Pi-huang qiang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「皮黄腔」の意味・わかりやすい解説

皮黄腔
ひこうこう
Pi-huang qiang

中国演劇の曲調。二黄と西皮という2つの異なった曲調が合体して皮黄となり,京劇興隆の基礎となった。二黄は清代の初めに北京で流行した弋 (よく) 陽腔に始り,のちに安徽省の曲調が加わって四平腔に,さらに湖北省黄州地方の民謡を取入れて完成。西皮は陝西や甘粛地方に起った梆子腔 (ほうしこう) から派生し,のちに湖北省の俳優たちによって完成。湖北の方言で唱を皮ということから西皮 (西方の唱) という。二黄は悲哀や痛恨,厳粛荘厳な悲劇調の曲調。西皮は二黄と同じような悲劇調と軽快な喜劇調の両面をもった曲調で,ともに胡弓を主要伴奏楽器とする。二黄は旋律がゆるく音が低く,西皮は高く速いので,皮黄は曲調と声の高低が自由にできる幅広い曲調となった。

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