盆市(読み)ボンイチ

デジタル大辞泉 「盆市」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐いち【盆市】

盂蘭盆うらぼん行事に必要な物品盆花を売る臨時の市。陰暦7月12日夜から13日朝にかけて開かれた。草市。花市。

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精選版 日本国語大辞典 「盆市」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐いち【盆市】

〘名〙 陰暦七月一二日夜から一三日朝にかけて開かれた市。盂蘭盆会に供える草や種々の品を売るところからいう。草市。《季・秋》
俳諧・そこの花(1701)下「盆市や精進物を棚がしら〈不流〉」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「盆市」の意味・わかりやすい解説

盆市
ぼんいち

草市」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の盆市の言及

【草市】より

…盆市,花市ともいい,盆行事用品を売る市。この市に欠かせない品物は,祖霊の依代(よりしろ)と考えられる盆花と,精霊棚用の材料などである。…

【年の市(歳の市)】より

…年の市は,商店の発達した現在でも,年末になると毎年一定の日に,人家の密集した地の社寺の境内や路傍など決まった場所に設けられることが多く,周辺の集落の人々にとってこの日の買物は一種の年中行事化したものとなっている。なお正月用の年の市と同様,盆には盆市があり,ともに1年を二分する節季に結びついた重要な市である。【田中 宣一】。…

※「盆市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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