精進物(読み)ソウジモノ

デジタル大辞泉 「精進物」の意味・読み・例文・類語

そうじ‐もの〔サウジ‐〕【進物】

しょうじんもの(精進物)」に同じ。
「―のいとあしきをうち食ひ」〈・七〉

しょうじん‐もの〔シヤウジン‐〕【精進物】

野菜穀物などを主とする、肉類を使わない食べ物。⇔生臭物なまぐさもの

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「精進物」の意味・読み・例文・類語

しょうじん‐ものシャウジン‥【精進物】

  1. 〘 名詞 〙 野菜、海藻、穀物類ばかりで、魚介、肉類を使わない食物植物質の食物。しょうじもの。
    1. [初出の実例]「止魚類以精進物饗之」(出典九暦‐九条殿記・大臣家大饗・天慶六年(943)正月一〇日)

そうじ‐ものサウジ‥【精進物】

  1. 〘 名詞 〙しょうじんもの(精進物)
    1. [初出の実例]「さうじものなければ、むまときより後に、揖取のきのふつりたりし鯛に、銭なければ、米をとりかけて、おちられぬ」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月一四日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android