盈徳(読み)えいとく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「盈徳」の意味・わかりやすい解説

盈徳
えいとく / ヨンドック

韓国(大韓民国)、慶尚北道(けいしょうほくどう/キョンサンプクド)東部、日本海に面している小都市。盈徳郡(面積740.97平方キロメートル、人口4万4164、2000)の郡庁所在地。1979年、邑(ゆう)(町)に昇格した。人口1万1006(2000)。西部は山地東部に流れる五十川に沿って若干の平地が広がる。米、麦、アワ、大豆などの農産物、イカ、タラ、海藻類などの水産物林産物などが産出される。とくにカニは「盈徳大ガニ」として大きく美味なことで名高い。五十川でとれるアユも有名で、李(り)氏朝鮮王朝時代には最上の王宮御用品であった。韓紙のふるさととしても有名で、また丑山(ちゅうさん)をおもな漁港として抱えている。

[森 聖雨]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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