盗人の隙はあれども守り手の隙はない(読み)ぬすびとのひまはあれどもまもりてのひまはない

精選版 日本国語大辞典 の解説

ぬすびと【盗人】 の 隙(ひま)はあれども守(まも)り手(て)の隙(ひま)はない

  1. 盗人の方はよい機会を見てはいるのだから時間余裕があるが、これを防ぎ守る側には寸時のひまもない。番人というものは寸時の油断もできないこと、また、盗人というものは防ぎきれないことをいう。守り手の隙はあれども盗人の隙なし。
    1. [初出の実例]「盗人(ヌスビト)の隙(ヒマ)はあれども守人(マモリテ)の隙(ヒマ)がない」(出典:雲形本狂言・竹の子(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 ヒマ 実例 初出

ことわざを知る辞典 の解説

盗人の隙はあれども守り手の隙は無い

盗人は自分都合でいつでも盗めるからひまもあるが、盗難を守る番人のほうはいつ盗人に入られるかわからないので寸時の油断もならない。盗むのはたやすいがそれを防ぐのはむずかしい。また、盗人というものは防ぎようがないものだ。

〔異形〕守り手の隙はなくとも盗人の隙ある

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