直付(読み)じかづけ

精選版 日本国語大辞典 「直付」の意味・読み・例文・類語

じか‐づけ ヂカ‥【直付】

〘名〙
① (形動) 直接であること。人を介さないで、直接物事が行なわれるさま。
歌舞伎傾城忍術池(1785)発端「『したが、もう人頼みより直付けにお粂』『妻菊』『返事はどうぢゃ』」
桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉一「なぜ直(ヂカ)づけにいはぬのぢゃぞいの」
② (━する) 他のものを間におかないで直接に付けること。
※改正増補和訳英辞書(1869)「To put to 加ヘル。…ニジカ付スル」

すぐ‐つけ【直付】

〘名〙 じかにつけること。直接密着させること。
浮世草子好色一代男(1682)七「様子よく帯とかせて、直付(スクツケ)に肌をゆるして」

じき‐づけ ヂキ‥【直付】

〘名〙 (形動) 間に人を介さないで、直接自分ですること。直接。じかづけ。
※浄瑠璃・万戸将軍唐日記(1747)一「いっそあそこへ直き付けにと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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