軍事同盟(読み)ぐんじどうめい(英語表記)military alliance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「軍事同盟」の解説

軍事同盟
ぐんじどうめい
military alliance

第三国の攻撃あるいは防御に対し,武力行使を含む相互扶助を約束した,条約による2国以上の国家結合をいう。各国の政治的利害が条約を結ぶ大きな要因となり,同盟国間の安全保障がおもな目的であるため,国際関係が緊張した場合は,当然大規模な戦争へと発展することが多い。この弊害を取除くため,第2次世界大戦後,国際連合のもとで集団安全保障体制が導入されたが,東西冷戦激化に伴い機能麻痺をきたした。米ソ両超大国はこの状況を打開するために国連憲章第 51条の規定を援用して地域的集団安全保障体制網をそれぞれの影響力の下で形成していったが,結局これらも実質的には旧来軍事同盟とほとんど変らない性格を帯びることとなった。

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精選版 日本国語大辞典「軍事同盟」の解説

ぐんじ‐どうめい【軍事同盟】

〘名〙 二国、またはそれ以上の国の間で結ばれる、軍事に関する同盟。

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世界大百科事典内の軍事同盟の言及

【同盟】より

…2ないし数ヵ国が条約によって,軍事活動を中核とした一定の政治的共同行為を約束した国家の結合。いずれの場合にも,同盟構成の基盤には,脅威の知覚と利益の共同性ないしは補完性があり,ある問題について,力の結集をとおして政治的影響力や抑止ないしは防衛効果の増大を企図する最も伝統的な外交手段である。現実の敵ないしは潜在的な敵を前提とする点で本質的に対抗的性格を帯び(たとえば1879年の三国同盟対1907年の三国協商),そのために勢力増強競争を導き緊張を高めることがあるが,逆に独立の主権国家から成る多元的国際システムで作動する勢力均衡に不可避的な機能を果たし,そのかぎりでヘゲモニーを求める国家の野心が抑制されることもある(たとえば1813年の対ナポレオン大同盟)。…

※「軍事同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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