相和す(読み)アイワス

デジタル大辞泉 「相和す」の意味・読み・例文・類語

あい‐わ・す〔あひ‐〕【相和す】

[動サ五]あいわする」(サ変)の五段化。「夫婦―・す」「琴瑟きんしつ―・す」
[動サ変]あいわする」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「相和す」の意味・読み・例文・類語

あい‐わ・すあひ‥【相和】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙 ( 「あい」は接頭語 )
  2. 互いに親しむ。仲よくしあう。
    1. [初出の実例]「夫婦相和し、朋友相信じ」(出典:教育に関する勅語‐明治二三年(1890)一〇月三〇日)
  3. 互いに交じりあう。また、互いに調和する。
    1. [初出の実例]「打ち洩(も)らされた米粒は黄色な汁と相和して」(出典吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇)
  4. 互いに呼応する。互いに声を合わせる。特に、詩歌などを、互いに相手の詩歌に応じて作る。
    1. [初出の実例]「『鰻っ。』『蒲焼にするぞっ。』最後に『チェースト』と極めて陳腐な奇声を放って相和した奴もあった」(出典:雲は天才である(1906)〈石川啄木〉一)

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