日本歴史地名大系 「相坂横穴墓群」の解説 相坂横穴墓群あいさかよこあなぼぐん 福岡県:北九州市(旧筑前域)八幡西区本城村相坂横穴墓群[現在地名]八幡西区本城洞海(どうかい)湾の西端最奥部の古第三紀層の砂岩質の独立丘陵に位置する。南北に長く緩やかなS字形丘陵の周囲に、標高九―一五メートルの高さに横穴を掘削する。現在A―C群合せて三八基余を確認。昭和九年(一九三四)の島田寅次郎の線刻横穴墓の報告で知られるようになり、平成二―六年(一九九〇―九四)にB群の一二基を調査している。横穴墓は墳丘を有する横穴墓、共有する横穴墓、墳丘がない横穴墓に三大別され、墳丘は九―一八メートルの楕円形を呈する。墓室は単室で、方形と長方形があり、長方形はさらに縦長と横長の二つがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報