相賀武夫(読み)オオガタケオ

デジタル大辞泉 「相賀武夫」の意味・読み・例文・類語

おおが‐たけお〔‐たけを〕【相賀武夫】

[1897~1938]出版業者。岡山の生まれ。大正11年(1922)小学館創業、学年別学習雑誌「小学五年生」「小学六年生」を創刊。また大正15年(1926)、小学館から娯楽誌部門を独立させ、集英社設立した。

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20世紀日本人名事典 「相賀武夫」の解説

相賀 武夫
オウガ タケオ

大正・昭和期の出版人 小学館創業者。



生年
明治30(1897)年4月2日

没年
昭和13(1938)年8月12日

出生地
岡山県

別名
筆名=林 更吉

学歴〔年〕
小学校〔明治43年〕卒

経歴
明治45年岡山市の吉田書店店員となり、大正3年系列の出版社・研文館(後に共同出版社に合併)東京支店長に。11年小学館を創業、「セウガク一年生」から「小学六年生」にいたる学年別学習誌を創刊、今日の総合出版社に成長する礎を築いた。さらに15年に姉妹社である集英社を設立、出版界に新風を巻き起こしたが、9年間の病床生活ののち、41歳で夭折した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「相賀武夫」の解説

相賀武夫 おおが-たけお

1897-1938 大正-昭和時代前期の出版経営者。
明治30年4月2日生まれ。岡山市の書店の店員をへて大阪研文館に入社。18歳で東京出張所主任となる。大正11年「日本文化の基礎は小学校教育にあり」として小学館を創業。学年別学習誌を発刊して成功をおさめた。14年集英社を創立した。昭和13年8月12日死去。42歳。岡山県出身。

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世界大百科事典(旧版)内の相賀武夫の言及

【雑誌】より

…創業者石川武美は〈一人一業〉を唱え主婦層だけを事業の対象としたかわりに,実用講座などの書籍出版や家庭用商品などを販売する〈代理部〉の創設によって,経営を戦略的に展開した。《小学六年生》(1922)によって家庭の学習熱をとらえた相賀武夫は,〈セウガク一ネンセイ〉にいたる学年別雑誌を次々に育てあげ,小学館の基礎をきずいた。こうした児童雑誌や婦人雑誌の競争では,とくに目をひく付録を数多く添えることが重視され,それが戦前日本の大衆雑誌の一特徴となっていた。…

※「相賀武夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」