真帆(読み)マホ

精選版 日本国語大辞典 「真帆」の意味・読み・例文・類語

ま‐ほ【真帆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まぼ」とも ) 追風を受けて帆走する船の、十分に展張された帆。帆面は船首尾線に対してほぼ直角に張られる。横風を受けて帆走する時の片帆(かたほ)に対していう。
    1. [初出の実例]「にほの海や霞のをちに漕ぐ船のまほにも春の景色なるかな〈式子内親王〉」(出典:新勅撰和歌集(1235)春上・一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android