片帆(読み)かたほ

精選版 日本国語大辞典「片帆」の解説

かた‐ほ【片帆】

〘名〙
方。片方の帆。
※仲文集(992頃)「播磨潟こなたかなたに漕ぐ舟はかたほなりとも惜しむ我哉」
② 船が横風を受けて帆走するときの帆の状態をいう語。横風を受けて進めるように帆を斜めに片寄らせて張るところから付けられたもの。追い風で帆走する場合の真帆(まほ)に対していう。
※堀河百首(1105‐06頃)雑「大潮や淡路の瀬戸の吹きわけにのぼりくだりのかたほかくらん〈大江匡房〉」

へん‐ぱん【片帆】

〘名〙 船の帆を一方に傾け、風をはらませること。また、そのような帆のある船。かたほ。
※凌雲集(814)早舟発〈仲雄王〉「浦辺孤樹遠、天際片帆征」 〔李頎‐李兵曹壁画山水各賦得桂水帆〕

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デジタル大辞泉「片帆」の解説

かた‐ほ【片帆】

片方の帆。
横風を受けて帆走するとき、風をはらませるために、帆を一方に傾けて張ること。→真帆まほ

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普及版 字通「片帆」の解説

【片帆】へんぱん

一片の帆。陸游〔秋思絶句、六首、五〕 片、忽ち秋風をうてり 聊(いささ)か試む、人(じんかん)、里の

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