真木倉神社(読み)まきくらじんじや

日本歴史地名大系 「真木倉神社」の解説

真木倉神社
まきくらじんじや

[現在地名]美濃市御手洗 森切

御手洗みたらい集落の中央部、板取いたどり川を背に南面し、森に囲まれて鎮座する。旧郷社。祭神は御手洗姫命・天稚彦命・下照比売命ら六神。美濃国神名帳にみえる武儀むぎ郡のうちの正六位上真木倉明神に比定される。永享五年(一四三三)五月七日銘をもつ社蔵の旗箱墨書銘に甲大明神と記され、元禄一五年(一七〇二)以降の棟札には甲六社明神とある。「濃陽志略」は六所大明神祠と記し、かつて牧谷まきだに八郷総社であったという村民伝承を載せる。明治四年(一八七一)尾張藩庁の指示で現社名に改称したとされ(由緒書)、真木は牧谷の牧、倉は谷の意と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android