真桑庄(読み)まくわのしよう

日本歴史地名大系 「真桑庄」の解説

真桑庄
まくわのしよう

現真正町上真桑・下真桑一帯にあったとみられる庄園。久安年中(一一四五―五一)本主中原俊重が預所職の支配権を留保して、当庄を中御門家成に寄進した(「師守記」貞治元年一一月一一日条)。文永五年(一二六八)以前に采女備中なる者と、地頭との間で預所職をめぐる相論が発生している(「兼仲卿記」文永五年一〇月四日―一一月一六日巻裏文書)。貞治元年(一三六二)中原俊重の後裔藤原氏女と四条隆郷との間で預所職をめぐる相論が起き、九条家にかかわりのある藤原氏女の領知が認められた(「師守記」同年一一月二二日条)。「尭孝法印日記」によれば、文安三年(一四四六)尭孝法印が還補の下知状を得たという(同年一月一日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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