眠狂四郎無頼控(読み)ネムリキョウシロウブライヒカエ

デジタル大辞泉 「眠狂四郎無頼控」の意味・読み・例文・類語

ねむりきょうしろうぶらいひかえ〔ねむりキヤウシラウブライひかへ〕【眠狂四郎無頼控】

柴田錬三郎による時代小説。昭和31年(1956)5月から昭和33年(1958)3月にかけて「週刊新潮」誌に連載江戸時代舞台とする伝奇活劇。主人公の、暗い出自を背負った冷酷な剣士という人物像人気を集める。以降も多数続編が執筆され、剣豪小説ブームを巻き起こした。映画作品、テレビドラマ作品も数多く制作されている。

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デジタル大辞泉プラス 「眠狂四郎無頼控」の解説

眠狂四郎無頼控

①柴田錬三郎による小説。混血の剣客、眠狂四郎が円月殺法をふるって活躍する伝奇活劇。1956年から58年にかけて雑誌「週刊新潮」で連載され、大ブームとなった。市川雷蔵主演の映画など、数々の映像化作品がある。
②①を原作とする日本のテレビドラマ。放映は日本テレビ系列(1957年7月~9月)。ニヒルな混血の剣士・眠狂四郎を主人公とする人気時代劇の最初のテレビドラマシリーズ化。出演:江見俊太郎(江見渉)、池内淳子ほか。
③①を原作とする日本のテレビドラマ。放映はテレビ東京系列(1983年4月~8月)。剣客ものの時代劇。本作主演の片岡孝夫が、同じ眠狂四郎を演じた「眠狂四郎円月殺法」の続編。その他の出演:火野正平、北村英三ほか。

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世界大百科事典(旧版)内の眠狂四郎無頼控の言及

【柴田錬三郎】より

…1949年文筆に専念,《イエスの裔》(1952)で第26回直木賞を受けた。しかしよく知られるようになるのは56年に筆を起こす《眠狂四郎無頼控》(1956‐58)からであり,伝奇性に富んだ時代ロマンの書き手として一時代をつくった。〈眠狂四郎〉シリーズのほかに《剣は知っていた》(1956‐57),《柴錬立川文庫》,《図々しい奴》(1960‐61)など話題作も多く,《英雄ここにあり》で1970年第4回吉川英治文学賞を受けた。…

※「眠狂四郎無頼控」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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